台風19号が甚大な被害をもたらしました。
台風が過ぎ去った今でも浸水の被害が次々に報道されています。
被災された方々にはお見舞い申し上げます。
私は幸いにも被害を免れました。


1.荒川が氾濫寸前

こんな甚大な被害になっているとは知らず全市全郡コンテストに参加すべく移動運用にでかけました。
もちろん台風通過後です。
土砂崩れの心配がある山や浸水の心配のある河川敷は避けました。

移動地:埼玉県さいたま市桜区 JCC(AJA)134406

今回の移動地は荒川の土手とはいえ、川から1㎞弱離れています。
川から土手の間にはサッカー場や野球場・テニスコートなどがある運動公園やゴルフ場、自動車学校、田んぼなどがあり浸水の心配はないと判断しました。
ところが現地に着いてビックリ!
1㎞弱も離れている土手のふもとまで川の水が迫っていました。
この水害の見物客で土手の上は賑わっていました。
みんなカメラを手にしています。
「困ったなぁ、こんな状況で目立つアンテナは建てられないなぁ」
という訳で目立たないように運用することにしました。
1910桜区2



2.運用バンド

50MHzメインで運用するため6eleを持ってきたのですがこんな状況では設営できません。
なるべく目立たないようにデルタループで運用始めました。
ところがPhoneは運用している局がほとんどいません。
メジャーコンテストにも関わらず閑古鳥が鳴いていました。
「そうだよな、無線どころじゃない人多いんだろうな。」
楽しみにしていたコンテストだけに他のバンドを運用することにしました。
でもアンテナが貧弱なものしかありません。

3.5MHz MobileWhip HR3.5
7MHz    MobileWhip HF40CL
21MHz  DeltaLoop(28MHzと兼用)
50MHz  DeltaLoop
144MHz/430MHz MobileWhip SG7500

「モビホでもオールバンドなら交信局に困ることは少ないだろう」
CWを運用すれば心配はもっと少ないと思いましたがここは敢えてPhoneに挑戦することにしました。


3.モビホ10WのPhoneでも7MHzで交信できた!

YouTuberがFT817にCOMETのロッドアンテナでも7MHzSSBで交信できているのを思い出し
「10Wに2mのロングホイップならもっと条件いいハズ」
これが10WのPhoneに挑戦するきっかけでした。
50MHzがダメで144MHzもダメ、430MHzはよかったけどすぐに空振り状態になり7MHzを聞いてみると好コンディション。
「おっ!珍しく近場が聞こえてる!これならいけるかも」
コンディションにも恵まれ11局も交信できました。
「パイルを避ければ7MHzでもモビホに10WのSSBで充分に交信できるじゃん」
新たな発見でした。
「3.5MHzでも交信できるかな?」
開ける時間帯を期待してしまいました。


4.7MHzモビホでうれしかったこと

相手局はパワーHでした。
微弱な信号を追いかけているより無視してCQ連発していたほうが効率いいハズです。
こんな設備でのコールをとことんまで付き合ってくれQSOできたのです!

まずはコールサインから。
「ポータブル1でしょうか?再度お願いします」
「了解 ジュリエット リマ ワン リマー オスカー フォックストロット ポータブルワン!」
「再度お願いします」
「了解了解、ジュリエット リマ ワン リマー オスカー フォックストロット ポータブルワン、ジャパン ロンドン ワン ロンドン オーシャン フロリダ ポータブルワン!」 
これを何回か繰り返しようやくコピーいただきました。
そして次はコンテストナンバーです。
これがまた大変でした。
「ナンバーもう一度お願いします」
「りょうかいっ! ひとさん よんよん まるロク リマ じゅうさん よんじゅうよん ぜろろく リマ さいたま市桜区 ロンドンです どうぞっ!」
「すみません もう一度お願いします」
これも何回も何回も繰り返しました。
「4406ですか?」
「違いますっ 違いますっ 埼玉県です 埼玉県! じゅうさん じゅうさん! ひとさん よんよん まるロク リマ です!」
強力なQRMがあり強力局が送信しているときはこちらもよく聞こえないような状況でした。
そんな中コピーしようと努力していただいたのです。
「134406Lですか?」
「そのとおり そのとおり そのとおりっ!」
これには感動しました!
社団局の新人っぽいYLさんでしたが恐らくバックアップしてる先輩がいたのだと思います。
YLさんも頑張りましたが、先輩のアドバイスがよかったのだと思います。
すばらしい指導です、社団局の鏡です!
自分にとっても大変勉強になりました。
「自分がCQ出してコールいただいた時には誠心誠意 応答に全力を尽くす」
そういえばDXのコンテストでもUSAのビッグガン局は微弱信号をあきらめることはありません。
これを自分のポリシーにしていきたいと思います。
JA1ZGPさん、ありがとうございました!


5.勇気をだして21MHデルタループ設置

モビホにPhoneだけでは交信局数が伸びません。
そんな時CPTさんの訪問を受けました。
どこも水害で運用できずこちらにたどり着いたそうです。
私がオールバンドでなければ合同運用もできたのですが申し訳ございませんでした。

浸水見物のギャラリーがひっきりなしに訪れる中、少なくなったタイミングを見計らって思い切って21MHzデルタループを設置しました。
波長15mはさすがにデカイです。
「21MHz電話もありかな?」
期待しましたが50MHzよりも少なかったです。
弱いEsが発生していたのか6エリアがかろうじて入感していました。
唯一1エリア局がCQだしていましたがH局には10Wでは届きませんでした。
そんな中wshさんのCQを発見しました。
おかげ様で21MHzは交信数ゼロを免れました。
28MHzは釣り竿にZeppを垂直で設置しようと思いましたがギャラリー気になり勇気ありませんでした。
21MHzデルタループに991のチューナーで28MHzでマッチングがとれました。
せっかくチューニングとれたのに28MHzは本当に閑古鳥が鳴いてました。
何も聞こえませんでした。
CQも出してみましたが応答はありませんでした。
「社団局がいない影響だな」

ギャラリーの多い中
「これは何ですか?」
とお決まりの質問を受けなかったのは幸いでした。
15mDeltaLoop



6.コンテスト終了まで運用

3.5MHzが開ける時間にあわせて挑戦してみました。
「短縮率高いアンテナの10W SSBじゃさすがに交信できないだろうな」
そう思っていましたが交信できました!
しかも10局もできました。
「センターローディングモビホってすごい!」

稼ぎ頭は430MHzでした。
車上のモビホでは限界を感じたので暗くなるのを待って7.5mポールにモビホを設置しました。
「みんな家でくつろぐ時間帯なら交信局増えるかな?」
期待したのですがやはり交信しつくした感がありました。
「みんなラグビーのスコットランド戦見てるのかな?あっ!録画するの忘れた!」
慌てて家族に録画を頼んだのでした。
50,144,430MHzで呼び回りとCQを繰り返しますが局数は伸びません。
最後は一番期待できる430MHzのCQで終了を迎えました。
結果を確認すると233局も交信できてました。
「途中出場のモビホでこの結果ならまずまずかな?」

1910ACAG実績



台風直後にも関わらず交信いただきありがとうございました。

1910桜区1

ギャラリー